発達障害

【発達障害】ADHDの子どもが嘘をつく3つの理由~実話!虐待疑惑で児童相談所・警察の家庭訪問事件~

こんにちは、つばきです。

いま、驚くほど平穏に過ごせていることが現実なのかな?と思うことが時々あります。
小学1年生∼4年生までは、毎日何か起こって当たり前ぐらいの気持ちで過ごしていました。

今日は、わたし自身が体験した一番辛かった時期のお話をします。

・発達障害の特性に「嘘をつく」というのはあるのか

・嘘が引き起こしたとんでもない事件

・親の心のケアも大切だということ

体験談ですので、こんなこともあるのか、と思ってもらいたいです。

発達障害の出方や症状はいろいろで、それがいつひょっこり出てくるかもわかりません。

もし、あなたがわたしのように、子どもの嘘で苦しんでいるなら自分だけではないと思ってください。
なんの解決にも励みにもなりませんが、少なくともわたしにもどん底まで落ちて泣いた日々があります。

漫画のような展開のお話になりますが、是非、最後まで読んでください。

発達障害(ADHD)児は嘘つきも特性?!

息子は、就学前から小さな嘘をつく子でした。
特に人を傷つけないものなら「嘘はだめ!」ぐらいの叱り方だったと思います。
それが段々とひどくなっていきました。

ある事件をきっかけに、わたしはADHD・発達障害などあらゆる障害の勉強をもっともっと深くするようになりました。

それがあまりにもひどい嘘だったので本当にショックでした。
こういった子どもたちの嘘には種類あります。

発達障害児の嘘の種類

①自分に注意をひくため、構ってほしいための嘘

②絶対に怒られたくないからつく嘘

③現実ではない思いつきや想像を現実と思い込んでつく嘘

どれが良くて、どれが悪いという問題ではありません。

この時期は特に③の空想世界の話やとっさに思いついたことを言うことがすごく多くて大変でした。
夢を見たレベルの話を現実のように周囲に触れて回るんです。

具体的には、

「お母さんがご飯を食べさせてくれない(目の前にあるお菓子が食べたい)」

「お父さんに蹴られた(夢を見た)」

「お母さんがぼくにだけ何も買ってくれない(長男が誕生日の話で次男も買ってない)」

こんな感じです。

どうですか。
無垢な小学1年生から「ご飯がない」「蹴る」「ぼくにだけ~してくれない」発言を聞いたら、きっとわたしの言い分より子どもの言い分を信じると思います。
これはもう仕方ないかもしれません。

そして、これって完全に虐待ですよね。

三男は当時食べ盛りばりに一番食事を楽しみにして、よく食べる子で保健師の友だちに「肥満気味だからおやつとか控えさせた方がいいよ!」と言われていました。
それぐらい「お母さんのご飯おいしい!」と食べていたんで、「ご飯食べさせてもらえない」が一番衝撃でした(全部衝撃だけど)

嘘が起こした事件~初めての児童相談所と警察~

小学校に入ると、近所にある教室に兄弟3人習いに行くことになりました。
その時点で三男の発達障害は判明してません。
保育園からある程度の読み書き計算はできるようになっていたので、ほかの1年生よりも勉強ができる部類でした。

最初は兄弟3人一緒に通ってましたが、長男の時間割に6時間目が増えだし、前半と後半のように分かれて通うようになりました。
思えばその頃から「嘘」を重ねていたようでした。

お迎えに行くと児童虐待の人と言われる

思い返せば、習い事の先生は真っ当で当たり前の対応をされていたと思います。

でもね、習い事のお迎えに普段通り行って、こう言われて平静を保てる人っているのかな?と思うんです(自己弁護的すぎますね、ごめんなさい)

「○○さんは、三男くんにだけご飯を食べさせなかったり、遊ばせてあげなかったりするんですってね。大きな声で怒鳴ったり・・・

これって児童虐待です。

家族関係が大変なことは察しますが(連れ子再婚のことだと思います)長男くんと次男くんの扱いと自分の扱いを見たとき、三男くんがどんなに傷つくか、考えたことあるんですか?」

そして、

「児童虐待をする人にこの子を返すことはできません。教育者として児童相談所に通報します」

と、言われました。
何気なくお迎えに行ったときの1コマにしたらインパクトありすぎません?
しばらく話が見えず、でも少ししてからわかりました。

この時期、三男は小学校でも同じような発言をしていました。

当時の担任の先生はわたしや三男のために尽力下さった担任の先生だったんで、相手にしてなかったようです。

とにかく、三男は習い事の先生に抱きしめられ、その中で泣いていました。
わたしも泣きました(意味がわからなさすぎるのと、惨めすぎて)

学習障害の子どもの学習法・家庭でできる効果的なやり方とは?~視写と作文/自作問題集の作り方~こんにちは、つばきです。 みなさん、学習障害の我が子にどんな風に勉強や宿題をさせたらいいのか悩んだりしてませんか? 学習障害がな...

児童虐待の疑いを持たれたらどうなるのか

自分がまさか、児童相談所の方とお話する日が来るとは思いませんでした。

わたしは、家に帰って、まず夫に経緯を説明し帰ってくるように言いました。
次に学校に電話をし、相談しました。
校長先生と担任の先生が来てくださいました。

三男はまだ習い事の先生のところ。

発達障害かもしれない、と担任の先生が話し出したころの話です。
(身バレ防止に多少時系列おかしいところは申し訳ないです)
この件で、夫も少しだけ三男の発達障害を疑い出しました。

児童相談所の人と警察が我が家に来る

夫はその時、習い事の先生のところに話に行っていたので、家にはわたし、長男、次男、担任の先生・校長先生の5人がいました。

チャイムが鳴ったとき、すぐに児童相談所の人だとわかりました。
通報すると断言されてましたし。実際は警察官も1人いました。

児童相談所・警察の両者とも、習い事の先生からの話を受けて来訪したことを丁寧に説明くださいました。
家に上がってもらい、校長先生(教育界ではそれなりにその地域の人なら知られた人だったから)がいることにまず、どちらも驚き、顔見知りらしく軽い挨拶を交わされていました。

担任の先生の怒りはMAXでした。

「家の隅々を見てやってください。

そして学校での三男くんの様子をまとめた書類です。

お母さんの学校訪問や面談のこともあります。三男くんはこの夏、中学校で教育相談を受けました。わたし達はあとは○○小児精神科での診断待ち状態です。

三男くんは日頃から嘘をつくところがあります。小さな嘘から大きな嘘まで、その時々、自分が叱られないようにする嘘を言います。

先日も学級で~~なことがあり、指導をしたところです。先方の親御さんに確認くださってもいいです。お母さんは謝罪に行かれています。」

夫が同席できないかもしれないということで、ボイスレコーダーで会話は録音しておきました。
だから一字一句こんな感じです。
校長先生からは、

「我々も1軒1軒家庭状況の入り込んだところまではわかりませんよ。ただね、こちらのご夫婦は三男くんのことになると学校に飛んできますし、お母さんは特に義理仲であることを感じさせないように非常に努力されてます。

それが虐待を打ち消す材料にならないことも承知しているが、こんな田舎の住宅街で派手にパトカーで登場してね、三男くん以外にもここには長男くん次男くんという在校生がいるんです。近所はみんな我々の小学校に通学しています。

虐待は大変な罪ですから、もしも本当に虐待されてるなら裁かれるべきでしょう。

しかしね、他の2人には罪、ありますか?明日以降ここで暮らし学校にも通う、そんな子どもがいる家庭によくそんな堂々と来られましたね」

今、聞きなおしても泣いてしまいそうですが、こう言ってました。
その間、児童相談所の人は、担任の先生がまとめた三男の概要書類を読んでました。
そして、警察官も書類を読み、その間に児童相談所の人が「決まりなので・・」と我が家の家族構成、名前、生年月日を聞いてきました。

次男はあまりわかっていませんでしたが、長男は

「三男が癇癪おこしてお母さんを叩くことはあるけど、お母さんは僕らにも三男にも怒るときは口で怒ります!

三男は誰にでも嘘をつきます。

どっちの話も聞いてから決めたらいいのに子どもだから嘘つかないって言ってました(習い事の先生が)

子どもでもこいつは嘘つくって言ったけど、ぼくも子どもなのに信じてくれなかったんです!」

と、泣きながら言ってて、また泣きました。
同時に4年生になったら、こんなにきっちりした話をするようになるんだって成長を感じました(そんな場合じゃないのに)

夫が三男を連れ帰ってきてから

三男は号泣、夫は激怒りでした。
そして開口一番、

「子供の言うことが全て真実と思うんなら、こんな人を陥れる嘘をつく子はいらない。

連れて行って体中調べたらいい。

どこの世界にこんな太って肌もつやつやな虐待児がいる。

いい加減にしろ。帰ってくれ!」

とても感情的で、担任の先生、校長先生も必死でけん制していました。
わたしは情けない惨めさだけで、実際こんなシーンの中心人物になると、ドラマでも見ているような気持ちで怒りとか、そういったものは一切ありませんでした。

児童相談所の人はこれが仕事、警察官もこれが仕事。

そんな風に眺めていたと思います。
長男のメンタルは心配でした。
三男には、なぜ、そんなこと言ったのか聞きたかったけど、聞いて傷つくなら聞きたくないと当時は思いました。

発達障害の可能性や、特性の中にある「興味をひくための嘘」「怒られたくないからつく嘘」「空想での嘘」についてのことを担任の先生は書類に書いていたようで、併せて口頭でも説明されていました。
警察官はともかく、児童相談所の人は「存じております・・・」と言った感じでした。

児童相談所と警察の判断~我が家の場合~

日頃の学校の様子や、家の状態(荒れていないかとか)三男の身体のチェックも一応された結果「誤報」というか「三男くんが嘘をついて習い事の先生が心配された結果」ということで終わりました。

一応、定期的に訪問するということでしたが、なぜかそれ以来訪問されません。

わたしは、来て、見て、感じてもらった方がいいと思ったんで、むしろ来てもらいたいと思いました。
夫や学校は「二度と来るな」という感じでした。

母親も人間!疲れたら泣いてもいいし怒ってもいい

これは当時の担任の先生から言われた言葉です。

息子が小学3年生の頃、癇癪が壮絶で、わたしは何度もケガをしてます。
力の加減ができないようで、恐らくそこまでする気はなかったんだとは思いますが、心身共に、何かが削がれていくような毎日でした。

わたしには発達障害の子どもを育てる力も気持ちもないんだろうか

これが実母ならもっと上手くできたんだろうか

逃げたい

そんなことばかり考えていました。

わたしの場合、親でもなく友だちでもなく学校や学校の先生が心の処方箋を与えてくれる人でした。

あらゆる障害ある子どもを育児中のお母さんは、どこか吐き出す場所をもってほしいです。
そうしないと、自分自身が病んでしまいます。
発達障害ママのサークルでも、こういったブログでも、なんでもいいから自分の感情の吐き出し場所を作ってください。

心身健康にいて、笑って過ごすなんて到底無理なこと、いっぱいありませんか?

それが普通だとわたしは思います。
自分に甘いと言われても、母親だって傷つくんです。

疲れたときは、吐き出して、ときには一時預けなどを利用しゆっくり過ごす時間も大事だと思います。

まとめ

これが一番大きな事件でしたが、ほかにもたくさんありました。
これからもあるかもしれません。

そのことも今後書いていきます。
似たようなことがあった人の目に留まり、わたしだけじゃない、って思えたら少しだけ心が軽くなるかな、と思うんです。

いろんな経験をしましたが、その先には絶望だけってこともありません。
そこはわたしが証明します☺

にほんブログ村 子育てブログ 発達障がい児育児へ
にほんブログ村