発達障害

感覚統合の子どもと接するときの注意点~感覚鈍麻の息子に起こった事件・痛覚がないということ~

こんにちは、つばきです。

感覚統合ってご存知でしょうか。
発達障害の子どもを持つママなら、聞いたことがあるあもしれません。
初めて聞くなら、あなたの子どもは、もしかしたら感覚統合がうまくいかずに、周りから理解をしてもらえず苦しんでいるかもしれません。

必ず発達障害に感覚統合が伴うわけではありませんが・・・

でも、傾向が強いので、幼児期でまだグレーだったり、診断されてないけど「もしかしたら・・」と思ってる方がいたら参考にしてもらいたいことを書こうと思います。

・感覚統合ってどんなこと?

・息子は感覚鈍麻でこんな事態になりました

・感覚鈍麻や感覚探求の子どもの接し方

まだ、わたしが感覚統合のことを知らなかったときにちょっと怖い思いをしました。
感覚統合にもいろいろあるので、うちの息子の一例になりますが何かの参考になればうれしいです。

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感覚統合ってどんなこと?

人間の五感と言われるもの。

・触覚
・視覚
・聴覚
・味覚
・嗅覚

ほかに、人間の感覚には聞きなれませんが、固有受容覚・前庭覚があります。

・固有受容覚 手足の筋肉や関節の動きを感じる感覚

・前庭覚   体の動き・傾き・スピードを感じる感覚

この7つの感覚の感じ方は、人それぞれ、違います。
敏感な人もいれば鈍感な人もいますよね。
こういう感覚を感じる場所が脳。
そこで、「今日は寒いな」とか「痛い!」といった感覚を分別します。
この働きを「感覚統合」と言います。

 

これが上手くいかず、混乱している状態のことを「感覚統合が上手くいかない状態」と言います。

うちの息子は感覚鈍麻・感覚探求で悩みました

感覚の問題には大きく分けて4つあります。

・にぶく感じにくい感覚鈍麻

・感じやすい感覚過敏

・強い刺激を求める感覚探求

・刺激をさける感覚回避

痛みを感じにくいと、交通事故でわかりました。
日常生活の中では、ちょっと目が弱いのかな?と思うことはありました。
感覚統合のことは知っていたので、視覚に問題があるかもしれない、というようなものの見方をしていたからです。
まぶしそうに何を見るときもする癖がありました。

例えば、流血するようなケガをしても「痛くないよ」という子でした。

お兄ちゃんアピールかな?と微笑ましく見ていた時期もありました。
痛かったら我慢しなくていいよ、なんて言ったことも。

今思えば、本当に痛みを感じ辛かったんだろうと思います。

痛みを感じ辛いなんて羨ましいと思うかもしれません。
でも、骨折しても物凄く緊急性のある腹痛なんかも、全部「大丈夫」「痛くない」と言います。
これは、大げさではなく、命にかかわる問題になりかねません。

また、感覚探求の気質もあり、自分で自分を傷つけることもありました。
痛みを感じないので、より強い痛みを求めるなんて信じられないかもしれません。
でも、本当に一時期ノイローゼになるくらい悩んだんです。

感覚鈍麻に気付いたきっかけは交通事故

小学5年のとき、息子は自転車に乗っているとき、車と接触事故を起こしました。
ぶつかった反動で、車と反対側に倒れケガをしました。

でも、泣きもせず、ケロリとしています。

事故という事態には少々パニックになっていましたが、流れている血にも気づいていません。
結構強くぶつかり、反動で倒れてるんだから痛くない訳がないんです。

救急車に運ばれて、検査した結果、右足骨折してました。
腕から流れていた血の傷は擦り傷で、えぐれていたし、痛々しかったです。
でも、「痛くない」って言います。

かかりつけ医に話をしたら「感覚鈍麻だね」と言われ、また冊子を渡されました。
ほんの数年前、初めて感覚統合や感覚鈍麻についてしっかり調べ、勉強したんです。

わたしが感覚統合について色々しるために読んだ本です。
わかりやすいのでお勧めです☺

感覚鈍麻や感覚探求の子どもが気を付けること

上に書いた交通事故でもケロリとしているのが、感覚鈍麻の子どもです。
また、こういった痛覚を求め、自分を傷つけてしまう子どももいます。

感覚鈍麻・感覚探求の子と接する時の注意

・痛くないと言っても検査をすること

・激しい動きや度の過ぎる動きはやめるようシッカリ話し合うこと

・根気よく教えること

ケガの場合、あとから調べて大変だった、ということにならないようにしないといけません。
また、自傷だけではなく、例えば五感の何かを求め、極端なことをすることがあります。
うちのように小学校高学年以上で、話がわかるようになったら、一通り説明すれば自分でも気をつけるようになります。
幼児などの場合は、より注意深くみてやらないといけません。

取り返しのつかない状態になってからでは遅い、という思いがこの事故からしばらくは頭から離れずほんとうに悩みました。

今も、知らない間にできてる傷があり、その度に肝を冷やしていますが幸い大事に至らず、本人も気を付けた上にも気を付けるようになってくれました。

もし、まだ本人がよくわからなかったり、我慢できず強い刺激を求めてしまって弱っているママがいたら、根気よく言い続けるしかありません。
発達障害の子どもは、これに限らず諦めずに根気よく接し続けることで改善されていくこともあります。
それは、もうすぐ中学生の息子を見ているとひしひし感じます。

諦めずに、言い続けましょう。
わたしも今後も言っていくつもりです。

 

まとめ

 

アスペルガーも学習障害も感覚統合も、根気よくいろいろ言ったりしたりすることで、一定の年齢には落ち着く、と13歳を前にようやくはっきりと言えます。
悩んだ期間の方がまだまだ長く、これからも心配は尽きません。
こんなことがある、と知ってる知らないで親の対応も全然違ってきますよね。

これを読んで、もしかしたら、と思ったら一度かかりつけ医などに診てもらってみてください。
紹介した本で、わたしはいろいろなことを知りました。
今は書籍もわかりやすく書かれていて、素人でもすらすら読めます。
悩んでいるならしっかりとした知識を得た方が気が楽になると、自分自身を振り返り思いました。