こんにちは、つばきです。
先日、市町村の教育相談についての記事を書きました。
今日は都道府県の教育相談所のことを書いてみようと思います。
市町村教育相談はわたしの住む地域は学校で行われました。
都道府県の教育相談所は、学校のような役所のような大きな独立した建物。
その全体が教育相談施設なんです。
・そんな施設を知らない人
・市町村教育相談と何が違うか気になる人
・どうやって利用するのか知りたい人
・そこで何をするのか疑問な人
あくまで、わたしが住んでいる地域の話になってしまいますが、どの都道府県にも名前は違っても同じような場所は必ずあります。
「うちの子に、これは良さそう!」と感じたら動いてみてください。
Contents
都道府県の教育相談所ってどんなところ?
わたしが住む地域の教育相談所は、基本的に「不登校児」のカウンセリングのために親子で通う場所になっています。
息子がまだしっかりした診断がついておらず、夫が検査を拒否した時期がありました。
担任の先生と校長先生がそのときに、「この県には、教育相談所というところがある」と教えてくださいました。
カウンセリングをするカウンセラーの方は、不登校メインですが、発達障害のカウンセリングも手慣れた人でした。対人関係から不登校になっている子ども担当の方で、グレーゾーンのことをすごく勉強されていて、息子にはピッタリだったと思います。
このことから、校長先生が、
「おとうさんは、発達障害に抵抗がありますね。発達障害にも精通したカウンセラーに三男くんの心をスッキリさせてもらうためという体で、不登校児専門の教育相談所を利用してみてはどうでしょうか」
と、調べてきて教えてくださったんです。
発達障害の教育相談所も不登校の場所と変わらない場所にあり、カウンセラーさんは行き来し、自分の担当の子どもがいる方に時間で動いていたようです。
我が家は、三男の嘘や奇行の緩和が目的でした。
校長先生自ら、夫と二人話をして、そういうことならば、と夫は納得しました。
こういった教育相談所には「不登校児部門」と「発達障害児部門」があるようです。
県の教育相談所と市町村の教育相談との違い
市町村は地域の学校での面談が小一時間。
要はグレーゾーンの子を小児精神科で最終診断に持っていくような役割があるとわたしは感じました(違うかったらすみません)
グレーだけど、何もなければそれで良しと言った判断の場、とでもいうんでしょうか。
対して、県の教育相談所は独立した建物内で、「すでに不登校」である子どもや「発達障害の診断がついた」子どものためのメンタルケアの場所と考えてください。
県の方は、親子で行っても必ず別室でみっちり90分。
親のわたし達は教育部部長という方と、息子の状態の話をします。
息子は担当のカウンセラーの方と二人、「おもちゃだらけの部屋」という場所に行きます。
大人は見れないのでよくわからないんです。
息子の話によると、室内には、おもちゃも楽器も砂場も水道もあった、と言います。
カウンセラーさんは子どもにとっては夢のお部屋、とにっこり笑ってらっしゃいました。
都道府県教育相談所の利用・予約方法
市町村と同じで、まず電話で予約を取ります。
大きな違いは、県の方は「電話相談のみ」もあるところと思いました。
子どもダイヤルも開設されていて、子ども自身が電話することもあるようです。
わたしは、来所相談を利用しました。
息子はカウンセラーさんと子どもの部屋へ、わたし達は待合室で待機。
週に1度通ってましたから、前の週の様子を詳しく教えてもらったり、家での様子を聞かれているうちに、息子が「終わったよ!」とこちらに来る感じでした。
一度、電話をして、来所したいことを伝えたら、空いている日を教えてくれます。
それに従い、当日向かえば、あとはあちらの方が何もかも教えてくださるので、そんなに緊張するところでもないと感じました。
県の教育相談所の不登校部門で息子は何をしていたのか
中学生の不登校の子どもとは雑談が多いようです。
我が子のような小学低学年の子どもは、「子供には夢のような遊び部屋」で、「さあ!好きなもので遊びなさい!」という感じで、カウンセラーさんも誘われたら一緒に遊ぶと言ってました。
遊び方を見ていろいろ判断されてるようでした。
一番最初は「箱庭療法」をされたようです。
遊びの中で、息子の特性や弱点を見る、という感じです。
行く度に遊び方や遊ぶ道具が変わってくる息子の成長
カウンセラーの方も最初はひとり遊びしかせず、決まった遊びしかしないことが引っかかっていたようです。
何度か来所すると、友達の様になり、一緒に遊ぶようになったようです。
その頃から、学校の友だちの話や勉強のこと、家族の話をし出したと聞きました。
こんな風にただ、自分のことを話し、聞いてもらうだけです。
これが、とても大切なことだと聞きました。
都道府県の教育相談所の来所を1年で辞めた理由
1年もすると、息子はカウンセラーさんと親友の様になっていた反面、クラスの友だちとも遊びたくなっていました。
心の吐き出し場所も必要ですが、それがカウンセラーさんより学校の友達と相談しあえる仲になってほしいというのが夫婦の結論でした。
「また、疲れたらいつでも来てね!」
最後の日には笑顔で送り出してくださいました。
特別支援教育部の相談について
不登校部門ではなく発達障害部門と言っていたところです。
すでに、診断名がついていて、不安なことの相談をしたい人はこちらです。
公式HPからの引用です。
特別支援教育部では、幼稚園、保育所、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校に在籍する幼児児童生徒の特別支援教育に関する教育相談を行っています。
相談の形態としては、
① 電話相談(特別支援教育部へのお電話でのご相談)
② 来所相談(特別支援教育部にお越しいただくご相談)
③ 訪問相談(指導主事が学校等を訪問して行うご相談)
の3形態がありますが、いずれの場合もまずはお電話をください。
子ども達がよりよい学校・園生活を送れますよう、一緒に考えていきたいと思います。
不登校部門と同じく、まずは電話をして、そのまま電話相談になるのか、来所相談になるのか決めます。
お家からなかなか出られない子のために訪問相談もあります。
【特別教育支援部でしてもらえるテスト】
・心理検査
・発達検査
・新版K式発達検査
・WISC-Ⅳ知能検査
・KABC-Ⅱ
不登校部門の部屋と同じくいろいろな遊び道具が置かれた場所で、一人一人に必要と思われる上に書いたような検査もするようです。
もう少し詳しく我が子の障害について知りたい人は、わたし達家族が行った大学やこういう場所で更に詳しい検査をしてもらうことができます。
まとめ
発達障害っぽいけど・・・
グレーゾーンだけど・・・
こんな理由で小児精神科にまで行きにくい、行きたくない、と思ってる人は一度利用してみてください。
市町村は簡単に言えば「白黒つけるための最終場所」で、可能性が高いと小児精神科に行くよう言われます。
それはそれでいいのですが、なかなか受け入れられず、という親の方が多くて当たり前だとおもうんです。
不登校気味、という感じでグレーであることも相談する電話をして、不登校部門での来所希望をすれば、余裕があれば受け入れてくれます。
我が家はたまたま水曜の午前だけ空きがあったんです。
あなたがもし、自分の子どものことで悩んでいたら、こんな場所も利用できることを覚えておくと、支えになってくれるかもしれません。
抵抗があるのはわかりますが、うちの息子は肌に合ったのか、毎週とても楽しみにしていました。
そして、ずいぶん落ち着いたんです。
効果のあるなしは、感じ方ですが少なくとも来所した日はすごく気分よく一日過ごしていました。
1日1分でも平穏でいたい時期、ありませんか?
そんなときに、利用できるか空いているか、聞いてみることも、あなたの心の安定の時間になれる可能性があります。
あくまで、自分の息子基準の話しかできませんが、そんなひとときを、共有したいと心から思っています。